平成31年4月8日
宮城県佐沼高等学校
◆本県のガイドラインと本校の方針(策定の趣旨)
1 スポーツ庁,宮城県教育委員会のガイドラインの通知
スポーツ庁において「運動部活動の在り方に関する総合的なガイドライン」を策定したことを受けて宮城県教育員会は「部活での指導ガイドライン及び部活動指導の手引き(平成30年3月)」を策定した。
本校は,「文武両道」を校是としており,宮城県委員会のガイドラインを基本として,部活動の目的の再確認,生徒・保護者のニーズ,社会情勢の変化を踏まえて適切な部活動指導を行うための方針を策定する。
2 部活動の目的と一般的課題の確認
部活動は,学校教育の一環として,スポーツや文化に興味と関心をもつ同好の生徒が自主的,自発的に参加することにより,学習意欲の向上や自己肯定感,責任感,連帯感の涵養等に資するものである。人間性や社会性を磨くことができ,自分の可能性を信じて限界に挑戦することで,困難を乗り越えようとするたくましい心を育てることができる。一方で,部活動における行きすぎた指導や過熱化が学校社会において一般的な課題となっていることも事実であり是正が必要である。
生徒のバランスのとれた健全な成長と教職員のワーク・ライフ・バランスの実現を改めて重視し,実りある学校生活の創造に資するための方針策定である。
◆本校の方針
1 指導の理念
(1)部活動が総合的な人間形成の場となるよう,技術的な指導,ルール等に係る内容とともに,生徒の発達段階や成長の変化に留意する。
(2)部活動は生徒の自主的,自発的な活動である。生徒が練習の目的や内容を自ら理解し,顧問の指導・支援のもとで心身共に成長できる活動の実現に努める。
2 指導体制
(1)部活動は,学校教育の一環として学校組織全体で行われるものである。顧問間の意見交換や情報共有,指導内容や方法の研究等を行いながら,生徒たちを教職員全員で見守るという視点で指導を行う。
(2)生徒のニーズを踏まえながら,指導内容の充実,生徒の安全の確保,教師の長時間勤務の解消等から円滑に部活動を実施できるよう適切な部数を設置する。
(3)地域の文化・スポーツ関係者との連携,保護者の理解と協力,民間事業者の活用等により,学校と地域が共に生徒を育てるという視点に立った環境整備に努める。
3 指導計画
(1)顧問は本校の「部活動の方針」を踏まえて,年間を見通した年間計画を作成する。効果的・効率的な活動となるように内容を検討し,適切な休養日の確保,学習への影響も考慮する。
(2)年度初めに活動方針・計画を生徒に説明し,理解を得る。
(3)具体的な計画(直近2ヵ月のもの)を定期的に作成して,生徒に示すとともに管理職に提出する。
(4)休養日の設置について
①基本的な考え方
成長期にある生徒が,運動,食事,休養及び睡眠のバランスのとれた生活を送り学習・部活動などの学校生活が充実したものにすることができるよう,休養日を適切に設ける(文武両道の実践)。
②設置の基準…
休養日は週当たり2日を目安とし,土曜日及び日曜日の1日は休養日となるよう留意する。
ただし,各種大会,コンクールなど目標となる大会で力を発揮するために技能を強化する時期が必要であり,上記の基準だけでは対応できない現状がある。したがって,このような時期は「ハイシーズン」として活動日を増やし,その分,それ以外の時期に休養日を設定するものとする。
その際,恒常的にハイシーズンとならないよう注意する(→計画表の提出)。生徒の意欲・向上心と休養の必要性等を十分に勘案しながら活動の質と量の適正化を図る。
③具体的な運用
本県のガイドラインでは,週2日の休養日設定を基準としつつ,オフシーズンやハイシーズンの設定も考慮していることから,年間を52週と考えて平準化し,年間 105日の休養日が平日と土日でバランス良く設定されることを目標とする。
(「部活動での指導ガイドライン」に関するQ&A より)